「振袖と浴衣、なんとなく違うのはわかるけど、どこがどう違うの?」
そんな疑問を持ったことはありませんか?振袖と浴衣では着る場面や着こなし、マナーなどそれぞれの違いがあります。今回は、振袖と浴衣の違い、着こなしの基本についてわかりやすく解説します。
小さい頃、ゆかたまつりの日は浴衣を着せてもらって出かけていたという方も多いのではないでしょうか。浴衣は夏のカジュアルな装いに分類され、夏まつりや花火大会などに着用します。夏の気軽なお出かけ着として、ビアガーデンや友人との飲み会、音楽イベントなどにもおすすめです。
一方、振袖は正礼装というもっとも格が高い着物です。成人式のほか結婚式のお呼ばれやさまざまな式典に着用できます。
着物には「格」があります。格とは着用する場面にどの着物を合わせるかという目安のようなものです。着物の種類で簡単に分類すると次のようになります。
・正礼装 黒留袖、色留袖、振袖
・準礼装 訪問着、色無地
・略礼装 訪問着、色無地、付下げ、江戸小紋(三役)
・普段着 江戸小紋、紬、小紋、ウール、木綿、浴衣
浴衣は普段着の中でもっともカジュアルな着物として分類されます。最近は綿紅梅や綿絽など「高級浴衣」といわれる浴衣も人気です。
浴衣はもともと湯上がりに着るためのものだったため、肌着の上に浴衣を着ます。振袖の下には肌着、長襦袢を着用します。ただし、どちらもメリハリを抑えた体型にすることは基本です。和装用のブラジャーやナイトブラなどワイヤーが入っていないタイプをおすすめします。
また、振袖は袋帯を合わせて帯揚げや帯締めなどで華やかにアレンジします。浴衣には半幅帯や兵児帯を用います。
浴衣の場合、足元は素足に下駄が基本です。ただ、最近はレースの足袋を合わせたり、スニーカーやサンダルとコーディネートしたり、今風なアレンジも人気があります。特に長時間、浴衣で過ごす日はスニーカーやサンダルなどが快適です。
浴衣はカジュアルな普段のお出かけに着る着物のため、式典などフォーマルな席では着用できません。フォーマルな着物ではアクセサリーを控えるのが一般的ですが、浴衣ではコーディネートの一部として楽しめます。カジュアルな浴衣には髪飾りやアクセサリーでちょっと大胆なアレンジを取り入れるのもおすすめ。夏まつりや花火大会など、気軽なおでかけには自分らしいスタイルで浴衣を楽しみましょう。
振袖と浴衣、着方や着用シーンは異なりますが、どちらも着ると華やかな気分にしてくれます。フォーマルとカジュアル、おでかけ先に合わせてさまざまな着物を楽しんでみましょう。振袖や浴衣の選び方、コーディネートに迷ったら専門家に相談してみては?
はやのやでは着物のプロが振袖選びや浴衣のコーディネートをお手伝いします。お気軽にご相談くださいね。