成人式後の振袖はメンテナンスが必要?クリーニングや畳み方を解説
成人式が終わり、お嬢様もご家族様もホッとされていることでしょう。大切な振袖のメンテナンスはもうされましたか?適切なメンテナンスを済ませて保管しておくと、次に振袖を着るときにきれいな状態ですぐ着用できます。今回は収納する前のクリーニングや畳み方などを説明します。
振袖をクリーニングに出すときは
一度着ただけなので汚れていないように見えていても、汗やちょっとした汚れがついています。卒業式や結婚式のおよばれで、すぐに着る予定があるという場合を除いてはクリーニングに出しておくと安心です。
シミがある場合は決して素人判断でさわってはいけません。気になる汚れがあるときはクリーニング店に相談してみましょう。クリーニングは着物専門のクリーニング店に依頼します。専門のクリーニング店がわからないときは購入した呉服店に相談してみましょう。
初心者でも簡単!振袖の畳み方
振袖など着物をたたむときは本だたみにします。厚みのある刺繍が施してある振袖は夜着だたみにすることもありますが、一般的な振袖は本だたみにするといいでしょう。
- 振袖を広げられる場所にたとう紙や風呂敷などを敷きます。その上に、裾を右にして広げて置きます。
- 手前(下前・右)の脇縫いの線で折り、衽を手前に折り返します。
- 手前に折り返した衽の上に、向こう側にある上前の衽を重ねます。
- 衿先から衿肩まで重ね合わせ、背縫いの上の衿を内側に折り込みます。
- 衿周りを整えて向こう側の脇縫いの線(上前・左)を手前(下前・右)の脇縫いの線に重ね背縫いの線で折ります。
- 上にある左袖を袖付けの線で折り、身頃の上に重ねます。
- 裾を肩山の線にそろえて二つ折りにします。
- 右袖は広げた状態のまま、たたんだ身頃を向こう側へひっくり返します。
- 右袖を身頃に重ね、元の状態に返します。
- 身頃の長さに合わせて右袖を折り、たとう紙に入れます。
脇縫いや背縫い、衽を折り返す線や衿周りなどはもともとたたんであった折り目がついています。折り目に合わせて畳んでいくと初めての方でもきれいにたためます。
長襦袢の畳み方
長襦袢は着物と異なり夜着だたみに似た畳み方でたたみます。衿芯が入っている場合は外してからたたみましょう。
- 裾を右にして広げます。
- 手前(下前・右)を脇縫いの線で折ります。向こう側にある上前も脇縫いの線で折り重ねます。
- 手前(下前・右)の脇縫いの線を背縫いの線の上まで折ります。
- 右の袖を手前に折り返します。
- 向こう側の上前(左)の脇縫いの線も同じように背縫いの線の上まで折ります。
- 左の袖を右袖同様に折り返します。
- 裾を肩山の線にそろえて二つ折りにし、たとう紙に入れます。
成人式後のメンテナンスが不安なときはプロに相談を
成人式の後、すぐに着る予定がない場合はクリーニングして保管しましょう。親族の結婚式などですぐ着る予定があれば、ハンガーにかけて湿気をとばしてから丁寧にたたみ保管します。クリーニングなどメンテナンスが不安なときは、はやのやへご相談ください。いつまでもきれいな状態で着られるように、お手入れのお手伝いをさせていただきます。