「初めての振袖、何から手をつけたら良いか分からない…」
このページでは、着物の名称や種類など基本的な知識をご紹介します。
振袖を着る時に必要な小物は、全てそろっていますか?
着物の色や柄に込められた思いを、知っていますか?
きものについて学んで、自分のなりたい和装姿を想像してみましょう!
もちろん、店頭でのご質問も大歓迎です。
初めての振袖選び、何を基準に選んだらいいのか分からない?パッと見た目の印象を大切にして、文様や色にこめられた意味も知ると、選ぶのも着るのももっと楽しくなりますよ。
着物に使われる色は、日本の移ろいゆく季節の中で育まれた草や花、そして風景から生まれました。
生きていく根源である「陽、火、血」をイメージする神聖な色とされてきました。平安時代には日常から離れた聖域の建物や祭器に使われ、一般には着用が禁止されていたため、人々の憧れが強い色となりました。
(朱色/桜色/猩々緋(しょうじょうひ)/紅色/橙色/臙脂(えんじ)色)
聖徳太子が定めた冠位の中でも最上位の地位を象徴したように特別な意味を持つ色でした。平安時代になると、さらに賛美されるようになり気品や風格、艶やかさを備えた色として尊ばれました。
(紫色/藤色/滅紫(けしむらさき)/葡萄(えび)色/二藍(ふたあい)/菫(すみれ)色)
自然界にある緑の草木は時間の経過とともに変色してしまうため、染料としては適さず、藍と黄をかけあわせて作られてきました。奥深い融合の色合いを出し、現在でも情緒的な色目として用いられます。
(萌黄色/柳色/若竹色/海松色/常磐色/木賊(とくさ)色)
自然界では土の色に代表され、万物の根底にあり静かで不可欠な色目として包容力を示します。江戸時代には庶民の間での流行色となり多くの色名が作られました。
(香色/胡桃色/路考茶/柿渋色/団十郎茶/檜皮色)
衣服の青は藍の葉の色素で染められ、その土地によって違った種類の藍が使われてきました。古くは聖徳太子の時代まで遡り、冠位十二階で定められた青にも藍染めの衣装が使われていました。空・海・水を連想させる青は一般大衆にとっても身近な色でした。
(藍色/青鈍(あおにび)/納戸色/甕覗(かめのぞき)/空色/水色)
光を表す色であり、輝く光を浴びると金色になることから聖なる域を示す富や権力の象徴とされました。季節の彩りを大切にした王朝人に愛され、平安時代に始まった女性の重ね着の配色美「襲色目(かさねいろめ)」に欠かせない色のひとつでした。
(山吹色/刈安(かりやす)色/鬱金(うこん)色/黄檗(きはだ)色/芥子(からし)色/朽葉(くちば)色)