振袖の古典柄を知りたい!種類や柄の意味について解説

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艶やかな赤い生地と溶け合うような、華やぎに満ちた疋田文様が叙情的。金彩をまとった毬は菊や桜が描き込まれ、手間をいとわぬ職人技が光ります。
振袖の古典柄を知りたい!種類や柄の意味について解説
艶やかな赤い生地と溶け合うような、華やぎに満ちた疋田文様が叙情的。金彩をまとった毬は菊や桜が描き込まれ、手間をいとわぬ職人技が光ります。

振袖選びをスタートして雑誌やWebサイトを見ていたらよく出てくる古典柄。「なんとなく着物っぽい柄とわかるけど、具体的にはどんな柄があるの?」古典柄には多くの種類があり、それぞれに込められた意味があります。今回は、はやのやでよく選ばれている古典柄について紹介します。

古典柄とはどんな柄?

古典柄は古くから使われている伝統的な柄のことです。吉祥文様(きっしょうもんよう)や有職文様(ゆうそくもんよう)など、さまざまな種類があります。吉祥文様は「よいきざし」という意味で、おめでたい席での礼装に多く使われています。有職文様は儀式や行事で身につける装束や調度品に使われていた柄のことです。古典柄は四季の植物、動物、自然の風景、道具などを組み合わせて縁起の良いデザインになっています。

振袖で人気の植物文様

着物にはさまざまな植物がよく描かれていて、四季に合わせて柄を楽しみます。単独で描かれている植物はその季節に合わせて着ます。振袖では四季の植物を組み合わせて描かれていることが多いため、一年を通して着用が可能です。

松竹梅

エレガントな海老茶の地に、生気あふれる松竹梅はアートな趣に満たされます。匠の心意気が込められた手描きの妙と金銀の刺繍で、永遠に続く幸せを願います。

振袖に多く描かれている植物文様のひとつに松竹梅があります。厳しい冬でも緑鮮やかな松やまっすぐに伸びる竹、早春に花を咲かせる梅。力強く寿命も長いことから縁起の良い吉祥文様として振袖にも多く使われています。

大人モードの茶色とベージュを縦に配置した、おしゃれ度の高い晴れ着です。桜づくしの柄行は、待ちわびた季節を慶び、初々しい笑顔がこぼれます。

日本の代表的な花、桜もまた振袖で人気の柄です。単独で写実的に描かれた桜柄は春に着る花とされていました。最近では、日本の代表的な花として一年を通して着られると変化してきています。

牡丹

おしゃれなグレーに咲きそろう色とりどりの和花。繊細な銀彩に包まれた牡丹は高貴な匂いを漂わせ、うっとりするような佇まいを叶えます。

百花の王といわれる牡丹は華やかで存在感があり、おめでたい席にふさわしい柄といえます。身分の高い人にのみ許されていた有職文様にも使われていた伝統的な柄です。その華やかさはモダンなデザインの振袖にもよく映えます。

おめでたい柄の器物文様

器物文様は、生活用具や道具類を美しく描いた柄です。器物文様単体よりも、多くはさまざまな植物などと組み合わせて描かれています。

貝桶

貝桶や几帳、宝尽くしなど、おめでた尽くしと和花が響き合う絵柄に自然と笑みがこぼれます。緑がかった藍色から黒へ、色の変化も楽しんで。

平安貴族のあいだで流行っていた貝合わせの道具を入れておく貝桶。二枚貝はほかの貝と合わさることがないため、婚礼などおめでたい席にふさわしい柄とされています。

御所車

型染めが醸し出す鮮やかな緑のグラデーションは、洗練の証。豪華な刺繍で贅を尽くした御所車は慶びの花々と相まって、極上の品位をたたえます。

御所車は平安時代の貴族が乗っていた牛車のことです。源氏物語の象徴といわれ「源氏車」と呼ばれることもあります。

熨斗

躍動感たっぷりの熨斗をはじめ、可愛いフォルムの橘や雲取りなど多彩な吉祥柄が見事。情緒ある風合いで、心ときめくエレガンスを手に入れて。

もともとあわびを薄くのばして乾燥させた「のしあわび」をモチーフとしています。熨斗は結納品や贈り物などに使われていたため、縁起の良い吉祥文様として振袖にも多く使われています。細長い熨斗は長寿の象徴として縁起のよい柄です。

古典柄の振袖は、はやのやで

今回ご紹介した柄のほかにも様々な種類の古典柄があります。縁起の良い吉祥文様は、二十歳のお祝いなどおめでたい席にぴったりです。はやのやでは古典柄の振袖を多くそろえています。古典柄の意味や種類に迷ったらプロへ相談してみましょう。帯や小物の柄も合わせてコーディネートをご提案させていただきます。ぜひ一度、はやのやへお越しください。

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